LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
理仁も能力者、ってわけか。
でも、うすうす勘付いてた?
口を開きかけるオレを、理仁が制した。
《タンマ! あっきーがしゃべると、まわりに聞こえるからね~。おれは自分の声を調整できるから、内緒話できるけど。
あっきーは、黙って聞いてなよ? 文徳もね。それと、あっきーの後ろのお二人さん。きみらも能力者? おれの声に従ってくれてないけど?》
鈴蘭と師央がうなずく気配があった。
《オッケー。今から話す内容は六人だけの秘密ね? おれ、長江理仁は、朱雀の預かり手だ。宝珠の名前は、朱獣珠《しゅじゅうしゅ》っての。たまに噛むんだよね、この名前》