LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
やっぱり、預かり手と四獣珠が集まるのか。
白獣珠の鼓動が、近くにある三つの宝珠と同期してるのを感じる。
これから何かが起こるんだ? いや、すでに起こり始めてるのか?
理仁が兄貴を見た。
《一年のとき、文徳に出会って、驚いたよ。文徳はおれの声にほとんど従わない。そんなやつ、初めてでさ~。ちょっと調べてみたんだよね。そしたら、白虎の家系じゃん? だから、おれの手に負えないんだな。
マインドコントロール系は一般人相手じゃなきゃムズいの。ってことで、文徳のこと気に入ってさ~。だって、おれと対等なんだよ?》
兄貴が苦笑した。
「少しは従ってしまうけどな。今、亜美に触れたくて仕方ない」