LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「全校生徒の前で、彼女を押し倒してみる?」
「さすがにそれは遠慮したい」
「上品だよね~、暴走族の総長のくせに。てか、ハイスペックすぎるっしょ、文徳は。総長の上に、生徒会長、学年主席、バンドマン。できないこと、ある? 能力者じゃないってことくらいじゃないの?」
理仁は、へらへらと笑った。
その笑いをオレに向ける。
「あっきーは、銀髪の悪魔だっけ? 銀色の髪と金色の目の超絶イケメンで? ケンカは最強、バイクは最速、しかも歌うまいし? 女の子は、ほっとかないよね~」
「からかうな」
「おぉ、すっげー眼光! さすがは最強族の最強戦士だね~。カッコいいじゃん」