LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
《こーいうのは簡単なんだよね~。人の本心を後押しするだけの簡単なお仕事。本心と違うことをさせるときはキツいよ? 疲れちゃうから、めったにやらないんだ。ってことで、説明終わりでいい? 何か質問は~?》
鈴蘭が進み出て口を開いた。
顔を見下ろしたら、案の定、怒っている。
「学校じゅうの女の子に、変な命令するなんて。何が目的なんですか?」
「そりゃー、モテモテって楽しいし? 女の子たちも、正直になるほうが楽しいだろうし? 需要と供給の見合った、すてきな計らいだと……」
「思えません! すぐ元に戻してあげてください! あなたのしてること、道徳に反してます!」