LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
ご立腹の鈴蘭を前に、理仁はへらへらしている。
「美少女な上に、気が強いんだな~。すてきだね」
「からかわないでください!」
「お、今のリアクション、あっきーとかぶってる」
「知りません!」
理仁は緩い雰囲気のまま、朱い眼光だけ鋭くした。
《そうカリカリしないでよ~。預かり手同士、協力したいじゃん? てか、調べたから知ってるんだよね。青獣珠の預かり手、安豊寺鈴蘭ちゃん。進学科の一年生、文系。将来の夢は、スクールカウンセラー》
鈴蘭が、ハッと息を呑む。
理仁の目が師央へと動いた。
《でも、そっちの彼は知らないな。能力者なのにね》