LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
世間的に見れば、オレたちは暴走族というやつらしい。
いつの間にか、オレは、そう呼ばれることに馴染んでいた。
普通の生徒から目をそらされることにも慣れっこだ。
そして、妙なやつらに襲撃されることにも。
「やっぱ今日もいやがった! 瑪都流の銀髪野郎! 最強って肩書、いただきに来たぞ!」
肩書なんて、名乗ったことない。
「返事しろや、銀髪の悪魔!」
そんな通り名も、名乗ったことない。
左耳のイヤフォンが鋭いギターを鳴らして、フィニッシュを待たずに、オレは音楽プレイヤーの電源を切る。