LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


世間的に見れば、オレたちは暴走族というやつらしい。


いつの間にか、オレは、そう呼ばれることに馴染んでいた。


普通の生徒から目をそらされることにも慣れっこだ。


そして、妙なやつらに襲撃されることにも。



「やっぱ今日もいやがった! 瑪都流の銀髪野郎! 最強って肩書、いただきに来たぞ!」



肩書なんて、名乗ったことない。



「返事しろや、銀髪の悪魔!」



そんな通り名も、名乗ったことない。



左耳のイヤフォンが鋭いギターを鳴らして、フィニッシュを待たずに、オレは音楽プレイヤーの電源を切る。


< 14 / 485 >

この作品をシェア

pagetop