LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレが立ち上がるのよりも先に、気配がある。
鋭く空気を切り裂いて飛来する、気配。
オレはとっさに、草の上を転がった。
銃声は、スパンと軽かった。
オレの頭があった場所に、BB弾が、草を散らして土に埋まり込んでいる。
改造エアガンか。またかよ。
うんざりしながらも、オレは素早く起き上がる。
オレを襲撃してきたのは、三人。意外に少ない人数だ。
でも、手慣れてる。
夕日を背に、土手の上からの狙撃。オレンジ色の光がまぶしい。
連中はシルエットになっている。顔が見えない。
男二人、女一人ってことだけは、わかる。