LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
師央は軽く息を切らしている。
理仁が師央の肩に腕を回した。
「オッケーオッケー。無理しなくても、ちゃ~んと信用するからね。ま、師央は、文徳がかわいがってるんだし? ってことは、おれもかわいがるべきだよね~」
「あ、ありがとう、ございます」
「しかし、師央って呼びやすいんだよな。ニックネーム付ける必要がないっていうか」
「付けてもらわなくていいです」
兄貴が、ポンと手を打った。
「じゃあ、そろそろ、お開きにしようか。煥、練習に戻るぞ。師央も一緒に来るか?」
「行ってみたいです!」
「鈴蘭さんは、どうする?」
「わたしは……」