LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
理仁が口笛を吹いた。
「見せつけてくれるじゃん。ここからだと、角度的に、チューしてるようにも見えてさ~」
ふざけんなよ。
一方的に、わーっと、まくしたてられただけだ。
オレは何もしてない。というか、何もできなかった。
オレは右手で、顔の下半分を覆った。
息が熱い。頬が熱い。
顔が赤いのが自分でわかる。
鈴蘭の青い目が、あんなに近くにあった。
怯えてなかった。媚びてなかった。嫌ってなかった。
ただまっすぐに、オレは見つめられていた。
師央の言葉を、不意に思い出した――煥さんは、もうすぐ、必ず恋をします。