LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
改造エアガンを構えてるのは、女だ。
威勢のいい啖呵が切られた。
「あたしらの先輩、あんたら瑪都流に潰されたんだよね。覚えてるでしょ、先月の」
先月、オレたちは、この町に居着いてたもう一つの族に襲撃された。
いや、連中が機嫌を損ねるのもわかる。
オレたちのほうが新参で、ろくな挨拶もしたことがなかったし。
オレの右脚を狙って、BB弾が飛んできた。難なくかわす。
「敵討ちってわけじゃないけどさぁ、あたしたちもも自分らの目と手で確認したいし?」
女の狙撃の腕は悪くない。
でも、オレに当てようなんて思うなよ。相手が悪いぞ。
確認したいのは、たぶん、オレの実力のことだ。普通の戦闘力と、普通じゃない能力と。