LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「歌ってる煥先輩は、強くて、なのに、弱くて泣いてるみたいで、あ、あの、ほんとに、印象的でした。
だから聞かせてほしくて、カウンセリングや心理学じゃなくて、わたしは挫折とか、知らなくて、先輩から見たら、わたしなんて、た、ただの頼りない後輩だろうけど、でも、知りたいと、思って、煥先輩のこと、話して、もらいたくて」
鈴蘭の声は震えていた。
泣き出すんじゃないかと思った。
鈴蘭を見たら、真っ赤な顔で怒っている。
「何で怒ってるんだ?」
「お、怒ってません!」
「怒ってるだろ」
「どんな顔すればいいか、わかんないだけです!」