LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「どこかで会いましたっけ?」
壮行会からまた数日経った。
鈴蘭の態度もようやく、もとに戻った。
ただ、変化したのは師央だ。
「じゃ、お二人で、ごゆっくりー」
そう言って抜け出そうとすることが多々。
オレは師央の首根っこをつかまえる。
「ふざけんな。おまえひとり、どうするつもりだ?」
「文徳さんと帰ります」
「兄貴のほうに行くのこそ邪魔だろ。亜美さんと二人になる時間、確保してやれ」
「それもそうですけど。でも、ぼくは、何が何でも、二人をくっつけたいんです。このままじゃ、意地を張ってばっかりでしょ? 全然、進展しない」