LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
銀髪の悪魔でもなく、瑪都流の最強戦士でもなく、肩書なしのオレの名前を、そいつは呼んだ。
「確かに、オレが伊呂波煥だが?」
そいつの顔に、パッと笑みが広がった。
キラキラした笑顔ってやつだ。
子どもっぽいくらい純粋そうな顔。犬だったら尻尾を振りまくってるはずの。
「会いたかった!」
「は?」
何なんだよ? オレ、いつ、こんなのに懐かれたっけ?
「会いたかったんです、パパ!」
「なっ、パパ!?」
「ぼくは、未来を変えるために! パパの時代へやって来たんです!」
「い、意味わかんねぇ!」
「パパ!」
「ちょっ、おい、来るな!」