LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「煥くんと師央くんに伝えておかないとね。ぼくは、ある組織に所属しています。そして、ぼくは総統のご命令で、ここにいます」
「組織? 総統の命令?」
「総統があなたたちをお呼びです。ぼくと一緒に来てもらえませんか? あと二人の能力者の友達も、一緒にね」
柔らかい物腰で放たれた言葉。しかし。
「逆らっても無駄なんだろ? あんたは相当な使い手だ。強引に事を運ぶのも簡単だ」
海牙は、パタパタと手を振った。
一見、邪気のない笑顔。真意は読めない。