LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「煥、あいつら面倒だぜ! 気を付けろ!」
エアガンの連中のうち背の高い男が、オレに注意を促しながら駆けてくる。少し遅れて、残りの二人も。
全員、襄陽の生徒だ。
優等生風の女が、声をあげた。
「寧々《ねね》ちゃん! またこんな危ないことしてたの!?」
エアガンの女が反応する。
「お嬢こそ、首突っ込んでくるなんて。てか、こっち来て!」
「えっ、えっ、何? あれ、尾張《おわり》くんも一緒なの?」
背の低い男が、優等生風の手を引いた。
「安豊寺《あんぽうじ》、こっちだ! 危ねえって言ってんだよ!」
三人は、知り合いらしい。