LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレは背の高い男に向き直った。
顔を見たことある気がする。
「キョトンとするなよ、煥。去年も今年も同じクラスだろうが! 順一《じゅんいち》だよ、尾張順一」
「あ、そう」
「クールだな、相変わらず」
「エアガンぶちかましてくる相手に、愛想ふりまくか?」
「すまんすまん。こいつらに乗っかってみた。敵討ちごっこというか」
「迷惑だ」
ケロリとした表情と口調。
ああ、思い出した。移動教室がある休み時間に起こしてくれるやつだ。
「煥、さっきのは謝る。てか、謝らせてください。その上で話があるんだけど、後でな」