LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


順一が顎をしゃくった。


指し示した先で、赤服の連中が、間合いを挟んで立ち止まった。


真ん中の男がリーダー格らしい。


ニヤニヤしながら口を開いた。



「瑪都流の銀髪野郎に烈花《れっか》の残党! 締めてぇやつらが揃ってやがる! ラッキーだな、おい!」



順一がニヤリとして、ささやいた。



「共同戦線ってことで、いいか?」



「信用できるんだな?」



「おれら、むしろ瑪都流に入れてもらいたい。後から詳しく話す」



「兄貴に話せ」



「了解」



赤服のリーダーが吠えた。



「内緒話してんじゃねぇよ! 今からテメェらを潰すって言ってんだよ!」


< 28 / 485 >

この作品をシェア

pagetop