LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
順一が顎をしゃくった。
指し示した先で、赤服の連中が、間合いを挟んで立ち止まった。
真ん中の男がリーダー格らしい。
ニヤニヤしながら口を開いた。
「瑪都流の銀髪野郎に烈花《れっか》の残党! 締めてぇやつらが揃ってやがる! ラッキーだな、おい!」
順一がニヤリとして、ささやいた。
「共同戦線ってことで、いいか?」
「信用できるんだな?」
「おれら、むしろ瑪都流に入れてもらいたい。後から詳しく話す」
「兄貴に話せ」
「了解」
赤服のリーダーが吠えた。
「内緒話してんじゃねぇよ! 今からテメェらを潰すって言ってんだよ!」