LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「途方もないもの?」
「この地球上で最も大きな宝珠だ。
人類にとって最も重要な球体だ。
私が預かっているものの正体がわかるかね?」
平井の問いに応じたのは、師央だった。
「まさか……地球……?」
「その“まさか”だよ。
大地聖珠【だいちせいしゅ】、つまり地球。
そんなものを、1人の男が預かっている。
人の身に余る能力を授けられて、な」
平井が持つチカラ、掌握【rule/ルール】。
全知全能と言えるほどの。
結界で抑えなければならないほどの。
あまりに強すぎる能力。
その能力の根源は。
圧倒的に巨大で重大な宝珠を預かるため。
「地球の、支配者……」