LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


師央が、震える声を絞り出した。


「運命の、この一枝は、変わりましたか?

ぼくが未来からきたことで……。

変化が、ありましたか?」


沈黙があった。

オレは目を上げた。

平井の顔に、予想外の表情があった。


不安、だ。


「変化している。

不安定だ。

今の大地聖珠は……この一枝は……。

半月前から、ひどく“重く”なった……」


半月前。

師央が突然現れたころだ。


オレは師央を見た。

師央は目を伏せて、唇を噛んだ。

蒼白な顔。

師央の唇が、再び動いた。


「ぼくは、変えます。

運命のこの一枝の未来を、必ず。

変えてみせます。

失われた幸せを、取り戻すために」


苦しそうな師央を、見てられない。

オレは平井をにらんだ。


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