LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
それぞれ適当に注文をする。
オレは量重視のセットメニュー。
かなり腹が減っていた。
バイクを走らせるのは消耗する。
店員が去った後、師央のジト目に気付いた。
「何だ?」
「ほっとくと、野菜食べませんよね?」
「は?」
「栄養が偏りますよ。
ビタミン、ミネラル、食物繊維。
野菜からしか摂れないものもあるんです。
帰ったら、野菜ジュース作りますから」
オレはげんなりする。
人前でそんなこと言うなよ。
案の定、理仁がニヤニヤした。
「鈴蘭ちゃん、このままじゃ大変だよ~。
師央は料理上手だから、あっきーの舌が肥えちゃうよ」
「な、何がどう大変なんですか!?
あ、煥【あきら】先輩の舌とわたしと、関係ないしっ」