LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


そうだ。

師央がオレの目の前に現れた、あの日。

あれから、何もかもが変わり始めた。


オレを取り巻く学校生活。

知らないはずの未来の記憶。

いつしか信じ始めたオレの余命。


できることなら、この運命をねじ曲げたい。

師央の生きる未来を救いたい。


海牙が冷静に数え上げる。


「現在に存在しないはずの師央くんが存在すること。

4つであるはずの四獣珠が5つになったこと。

師央くんが未来からの制約を引きずっていること。

未来を変えたいと願う思念が強すぎること。

いくつもの要因が重なっているんでしょうね。

この一枝が異様に大きな“質量”を持つのは」


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