LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


と。

突然。


「……いる……!」


第六感に、ザラリと引っ掛かった。

巧妙に隠された気配。

そこから漏れ出した一縷【いちる】の殺気。


オレと理仁と海牙が、同時に。

外側を向いて身構えた。


その瞬間、来た。


理仁と海牙の相中の空間だった。

オレは手のひらを突き出した。

光が飛んだ。

障壁が生まれた。


ビシビシッ、ビシッ!


障壁に銃弾が衝突した。

焼け焦げて、はらはらと落ちる。


海牙が、吐息でささやく。


「狙撃……!」

「最近で2度目だ」


同じ方角から、再び。

銃弾が飛んでいた。

今度は、合計4発。


「見覚えのある銃弾です」

「見えるのか、あれが?」

「ぼくの力学的【physical/フィジカル】な目にはね」


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