LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
理仁の目が、朱っぽく輝いた。
拳がきつく握られている。
明るい色の髪が、ザワッと逆立つ。
《おれの命令に従え、狙撃者。
銃を捨てろ。
おまえのそばにいる能力者を拘束せよ》
弾道がブレた。
オレは2枚目の障壁を展開する。
ビシッ。
海牙の目の前で、銃弾が粉砕した。
もう1発、銃弾が、あらぬ方向に飛んでいった。
理仁が舌打ちした。
「抵抗しやがる……!」
「狙撃者が、あんたの号令に?」
「ああ。慣れてるぜ、こいつ。
マインドコントロール系のチカラの波動に。
上等じゃん?」
理仁の目が、さらに強く輝いた。
《拘束せよ!
そして、連れ去れ!
おれたちの前から、立ち去れ!》