LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


師央が、オレの背中側でビクッとした。


オレは舌打ちした。



「師央、体を低くしてろ。鈴蘭もだ。オレのそばから離れるな」



鈴蘭も師央も、オレの後ろで体を縮めた。


海牙が鋭くささやいた。



「守りに徹するつもりですか?」



「オレと海牙だけなら、突っ込むけどな」



「確かにね。でも、ぼくたちは肉弾戦、あちらは銃。ちょっと不利ですよ、今の状況は」



兄貴が撃たれる可能性は低い。


あいつらの狙いは四獣珠だ。



ただ、このまま膠着状態が続いたんじゃ、マズい。


理仁の号令は、せいぜい十分だ。


それを過ぎたら、緋炎が暴れ出す。


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