LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「つ、次は、心臓を撃ち抜きます」
正木が笑った。
「痛い目を見たいのかな?」
指先の銃口が、また火を噴いた。
次々と撃ち込まれる。
チカラを帯びた銃弾だが、オレの障壁には勝てない。
でも、らちが明かない。
尽きない銃弾、破れない障壁。
正木が、じりじりと近付いてくる。
オレは動けない。鈴蘭と師央を守らなきゃいけない。
正木が両手の銃口をオレに据える。
障壁にぶつかる手応えが重くなる。
正木が、歪んだ笑みを浮かべた。
「銀髪の守将《ガーディアン》よ、いつまで耐えられるかな?」
まだ問題ない。守りを固めるだけなら、続けていられる。
オレは横目で兄貴を見やる。
兄貴は飛び出す隙をうかがってる。
正木の狙いから外れた今、兄貴にはチャンスが増えた。