LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
銃弾の尽きない正木は、左右の手で撃ち続ける。
一方、世良は動かない。
オレはチラリと振り返る。
世良は銃口を兄貴と海牙に向けたままだ。抑えの役割ってところか。
オレは小声で海牙に言った。
「各個撃破するしかないな。海牙と兄貴で、世良をやってくれ」
「背後がガラ空きになりますよ?」
「オレの障壁は、一枚でおしまいじゃないぜ。障壁でドームを作ることもできる」
「正六角形ですもんね。安定したハニカム構造の立体を組み立てられる。じゃあ、こちらはお任せしますよ。でも、どうしようかな? 文徳くんと連携するきっかけがない」