LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
師央がカウントを取った。
《1・2・3・4!》
海牙が跳躍した。
オレは後ろ手に障壁を出現させる。
世良の銃弾が海牙を追って、下から上へ。オレの障壁に四発、手応えがある。
障壁の内側で鈴蘭が頭を抱えた。
兄貴も飛び出した。
銃弾をかいくぐって床を転がる。
世良との距離が近い。
マイクスタンドをつかんで、世良に投げつける。
世良が飛びのいた。その背後に、海牙が回り込んでいる。
「高校生をナメないでもらいましょうか。戦闘訓練を受けた大人の世良さん?」
そこまでを横目で確認して、オレは正木に向き直った。
正木は狙撃を止めた。歪んだ笑みはそのままだ。