LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


「世良一人に、二人がかりか。ちょっと力量不足かもしれんぞ? 世良は肉弾戦でも強い」



「ほざいてろ」



「きみは一人で私を食い止める気か?」



「ああ。オレだけで十分だ」



「確かに、きみの障壁は想像以上に強固だ。認めるよ。私のピストルよりは強い。ピストルよりは、な」



正木が両手を前方へ突き出した。


手のひらの正面で、暗がりが凝縮していく。


デカい。さっきまでの銃弾とは比べ物にならない。


凝り固まった闇は、砲弾だ。


< 377 / 485 >

この作品をシェア

pagetop