LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
師央がうなずくのを見届けて、オレは二人のもとを離れた。
怒号の飛び交う戦場へと走りながら、自分の言葉と心境の意味を考える。
本気で思ったんだ。
鈴蘭と師央をオレたちの私闘に巻き込んで、そんな事態を作った自分に腹が立った。
――合わせる顔もない――
守り通す力も持ち合わせないのに。
――平穏に生きられたら――
そのために今、何ができる?
混ざってる。この気持ち、今のオレのものじゃなくて。
これは、遠くない未来。
痛みが麻痺した意識。薄れる視界、音。冷えていく体。
絶望に沈みながら、オレは願う。
――愛してる――
一緒に生きたい。