LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


オレは兄貴に、赤服とのケンカのことを報告した。


兄貴は肩をすくめた。



「ご苦労さまだったね。緋炎《ひえん》は最近、見境がないな」



ああ、そういえば、赤服の族名、緋炎だった。



「近々報復があるかもしれない」



「煥の言うとおりだ。きみたちは基本、三人で行動して。一人にならないようにね」



兄貴の指示に、尾張兄弟と寧々はうなずいた。



三人には、明日、瑪都琉の連中を紹介する。


そういうことで、話が終わった。


三人が生徒会室を出て行った。



兄貴が「さて」と言って、安豊寺に向き直った。



「意外な組み合わせだね。確か、安豊寺鈴蘭さんだったかな?」



「は、はい」



「学校には、もう慣れた?」



「おかげさまで」


< 41 / 485 >

この作品をシェア

pagetop