LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレは兄貴に、赤服とのケンカのことを報告した。
兄貴は肩をすくめた。
「ご苦労さまだったね。緋炎《ひえん》は最近、見境がないな」
ああ、そういえば、赤服の族名、緋炎だった。
「近々報復があるかもしれない」
「煥の言うとおりだ。きみたちは基本、三人で行動して。一人にならないようにね」
兄貴の指示に、尾張兄弟と寧々はうなずいた。
三人には、明日、瑪都琉の連中を紹介する。
そういうことで、話が終わった。
三人が生徒会室を出て行った。
兄貴が「さて」と言って、安豊寺に向き直った。
「意外な組み合わせだね。確か、安豊寺鈴蘭さんだったかな?」
「は、はい」
「学校には、もう慣れた?」
「おかげさまで」