LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレは正木たちを正面に見据えて、鈴蘭と師央に背を向けたまま言った。
「鈴蘭、先に自分のほうを治せ。オレは後でいい。師央、障壁を張っておけ。鈴蘭の痛みを、半分、引き受けるんだぞ」
「はい!」
痛みに弱い鈴蘭のことだ。瀕死の傷の痛みを引き受けるなんて、到底できない。
師央と二人で分けたとしても、きっと苦しい。
でも、やり遂げないと、未来を変えられない。
オレたちは、師央のループの要因をすべて、必ず取り除くんだ。
オレと海牙は、目の前の敵と対峙する。
「煥くん、どっちをやりますか?」
「さっきと一緒でいいだろ」
「了解」