LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレの腕の中で、二人が、そっと笑った。
「煥先輩って、頑固ですね。わたし、大丈夫、って言ってるのに」
「パパは、ぼくを、守ってくれ、たんです。ぼくも、守り、たいんですよ」
涙が出そうなのは痛みのせい? 情けなさのせい? それとも、愛しさのせい?
鈴蘭と師央は、本当は全部わかってんだろ?
オレの弱さも、独りよがりなところも。
肩肘張ってるくせに、ひとりじゃ生きられなくて、ずっと誰かのぬくもりに飢えていて、支えがほしくて助けがほしくて、愛されたくて。
オレを救ってくれるのは、鈴蘭と師央だ。