LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
鈴蘭と師央を、オレは、ギュッと両腕に抱きしめていた。
痛みに耐えながら。痛みを分け合いながら。
オレたちは一緒に生きていく。
そのかけがえのない未来を、絶対に失いたくない。決して滅ぼされたくない。
必ず手に入れてみせる。
腕の中の、呼吸の音。壊れそうなくらい温かい。
人の命の柔らかさと触れ合うことに、ずっと怯えてきた。
変わりたい。大切なものを守れる男になりたい。
青い、青い光。
ある瞬間に、ふと、オレの胸の中に青い光が現れた。傷の痛みが引いていく。
鈴蘭がささやいた。
「終わりました。うまく、いきました」
オレは、閉じていた目を開いた。
大人の鈴蘭が、静かな寝息をたてていた。