LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「ぼくのママのこと、絶対に離さないで」
鈴蘭と師央が立ち上がった。ふらつきながらも、自力で立って歩いた。
海牙と合流する。
未来の自分たちから、ちょっと離れた場所だ。
数年後の姿を見るのは気恥ずかしい。それは全員、同じみたいだ。
「未来のことは、未来の彼らに任せましょう」
海牙がそう言った。
未来の海牙が、笑ってうなずいた。
オレは、みんなの顔を順繰りに見た。
鈴蘭、師央、海牙。バトル続きで汚れて疲れて、緊迫感はまだ続いている。
「次は、白獣珠と青獣珠だな。何を願う必要がある?」