LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


海牙がポケットから何かを取り出した。


白獣珠と青獣珠だ。



「正木が持ってたんですよ。これで、最低でも四つの四獣珠がここに揃っている。割と何でも叶うかもしれませんね。運命の一枝さえ、ブチ抜けるんじゃないですか?」



鈴蘭が、胸元から青獣珠を引き出した。



「わたしたちは、この一枝に影響を与えた。師央くんのループを止めることを願って、四獣珠のチカラに頼らないことを選んだ。


だから、わたしたちの望む一枝には二種類あるんじゃないかってって思うんです。このままこの地点から進む一枝と、まったく違う、四獣珠のない一枝。


四獣珠があってもループがない一枝も、あるかもしれないけど」


< 450 / 485 >

この作品をシェア

pagetop