LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレは深く息を吸い込んだ。その名に呼びかける。
「白獣珠、応えろ」
胸元で、小さな熱が脈打った。オレのペンダントの白獣珠だ。
海牙の手の中の白獣珠も、チカチカ輝き出す。
鈴蘭が、祈るように目を閉じた。
「青獣珠も、お願い。わたしたちの声に応えて」
二つの青獣珠が光を放つ。鈴蘭の声に応えて鼓動する。
「オレたちがやりたいこと、聞こえてるか? 未来を変えたい。どんな一枝になってもいい。望むのは、争いのない日常。生きたい道を進める未来。必要な代償の数は、いくつだ?」