LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレは一瞬、頭が止まった。
ぼくのママ? 一拍遅れて、意味がわかる。
鈴蘭が、さっと顔を伏せた。黒髪からのぞく耳が、あっという間に赤い。
オレは右手を差し伸べて、鈴蘭の小さな左手を握った。
鈴蘭がパッと顔を上げる。
見張った目が、オレをとらえた。
その青い瞳を一度しっかり見つめて、それから再び師央に視線を向ける。
「これでいいんだろ?」
師央がうなずいた。
「初めて見ました。煥さんがにっこり笑うところ」
鈴蘭と海牙のまなざしを感じた。二人とも微笑むのがわかった。
オレは左手で、自分の頬に触れた。どんな顔、してるんだろう?