LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


鈴蘭が少し伸び上がって、師央の栗色の髪を撫でた。



「元気で、また会おうね」



「はい。寧々さんたちにも、よろしく」



オレは、鈴蘭と師央と海牙と、うなずき交わした。そして告げた。



「オレたちは願う。オレたちらしく生きられる、新しい未来を。代償は、白獣珠と青獣珠!」



澄んだ五つの輝きが、爆発した。



白獣珠が最後に、まるで朗らかに微笑むみたいに、解放されたと言った。


因果の天秤を知り、因果の天秤を体現し、その均衡を崩す者を憎み、あるいは排除する。


願わぬ戦いのさだめ、人間の欲に惑わされる存在であることから解放された。



ご苦労さん。もう休め。


ここから先は、オレたちがどうにかやるさ。じゃあな。



そして、すべてが光に呑まれた――。


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