LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
兄貴が、プッと噴き出した。
「伯父、か。確かにね。煥に子どもができれば、おれは伯父か」
「おい、兄貴。信じるのかよ?」
師央が声を高くした。
「信じてください! ぼくは、未来から、運命を変えるために__! __を、__に、して__っ」
「何を言ってるんだ?」
師央の口は動いている。
でも、声が途切れる。
その言葉は禁句だ、というルールが課せられてるみたいに。
あきらめるようにうつむいた師央は、汚れたシャツの胸ポケットを探った。
何かをつかみ出す。
そして、手のひらを開いた。
オレは息を呑んだ。
兄貴の表情が固まるのも見えた。