LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「おとうさんが帰ってきたみたいだね」
ガレージのシャッターが開く音。バイクがガレージに乗り入れる音。
エンジン音が止む。シャッターが閉まる音がする。
師央はキッチンから飛び出した。ガレージにつながる勝手口を開ける。
「おかえりなさい!」
ライダースーツに身を包んだ父が振り返る。
愛車とのツーショットは、いつ見てもカッコいい。
父は、ヘルメットを外して小脇に抱えた。銀色の髪を、くしゃくしゃと掻き回す。
「ただいま」
よく通る声で言って、父は師央に微笑んだ。
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LONELY GUARDIAN
―守り人は孤独と愛を歌う―
おしまい