LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
去年、兄貴と同じ高校に上がって、こうして声をかけられるようになって、最初は面食らった。
戸惑った。
少しだけ、嬉しかった。
銀色の髪、金色の目のオレは、姿だけで怖がられて避けられる。
避けないのは瑪都流の中心メンバーだけだ。
でも、襄陽学園では、オレは普通に声をかけられるのか?
期待したけど、違った。
オレが挨拶されるのは、朝だけだ。兄貴と一緒に登校する朝だけ。
すぅっと、胸が冷えた。
結局、怖いのか。避けるのかよ。オレひとりのときは。
半端にかまわれると、イラつく。全部シカトされるのより、さらに。