LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


否定できない自分がいた。



変なやつが降ってきた。


真っ先に警戒すべきだった。


でも、背中にかばって戦った。


警戒じゃなく、保護。なぜか、それが当然の気がしたんだ。



ただ、オレの中に混乱もある。


師央が来てからこっち、白獣珠が、たまに不快そうな声をあげる。


因果の天秤に、均衡を。何度も言われて、もう覚えた。



いや、だけど、白獣珠が嫌がってるのは師央自身ではない気がする。


だって、師央も白獣珠を持ってるんだ。因果の天秤云々と、オレの白獣珠と同じく告げる白獣珠を。



「あの、煥さん、ぼくは……」



「寄るな。学校では、オレに近付くな」


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