LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
オレはにぎやかになった集団を離れた。
騒がしいのも、人とつるむのも、笑うのも、しゃべるのも苦手だ。
昔はこうじゃなかった。
今はこうじゃなきゃやってられない。
いっそのこと、もっと完全に、孤独になりたい。なのに、そうもいかない。
「煥、置いていくなよ」
兄貴が追いついてきた。
いつもだ。
銀色の髪と金色の目、強すぎるケンカ、しかも異能持ちの、誰もが恐れる不良。
オレはそれでいいのに、オレが一人になることを、兄貴は許さない。
「煥、新曲の歌詞、壮行会には無理だよな。ガレージライヴには間に合うか?」