LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―


授業に出たり出なかったり、寝ていたり起きていたり。普段どおりだ。


間延びした時間が過ぎていった。



放課後になった。


教室に、瑪都流《バァトル》の中心メンバーで三年の牛富《うしとみ》さんが来た。



「文徳から頼まれた。部室に煥を連れて来いってさ」



わざわざ牛富さんを寄越すってことは、絶対逃げるなよって意味だ。


面倒なやつが部室にいるのか。


たぶん、あの口うるさい安豊寺だ。


師央の保護者気取りでもしてるんだろう。



しぶしぶ牛富さんについていったら、案の定、部室はにぎやかだった。


安豊寺はオレを見るなり、キッとにらんできた。


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