LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
兄貴が順一と貴宏に言った。
「寧々さんを一人にするのは怖いな。繰り返しになるけど、いつ緋炎の報復があるか、わからない。三人は、一緒に行動してほしい」
貴宏が、顔をくしゃくしゃにして笑った。
「了解っす。まあ、もともとそのつもりですよ。じゃ、寧々んとこ行ってきます」
「よろしく頼む。ところで、彼女は何部なんだ?」
「アーチェリーっすよ。あいつ、スポーツ推薦いけるレベルなんです。てか、全国級なんすよ。なのに、おれらとつるんでるから」
貴宏が眉の両端を下げた。
不良とつるんでるから、何だ? 内申が悪くてスポーツ科に落ちた?