オカンとたっくんの心霊事件簿
1.たっくんとオマケ
「どうか…どうか…お願い…。もう一度、あの子に会わせて…。私の霊感が強いなら…。本当に霊感があるのなら…、あの子に会わせて…!!」
あの日から、私は何度願っただろう。
昔、ある人から
「君はとても霊感が強いね。けど、何も見えないのは、君が霊を見たいと思わないからだよ。」
そう、言われた。
元々怖いものが苦手な私にとって、【霊感が強い】ということがとても恐ろしかった。
(絶対に見たいなんて思わない!!)
そのかいあってか、物心ついてからは1度も幽霊なんて見たことがなかった。
そもそも、本当に自分に霊感があるかということすら怪しく思うようになっていた。
いつしか大分時も経ち、私は33歳になった。
結婚もし、3人の可愛い子どもにも恵まれた。
毎日がとても楽しかった。
けれど、そんな幸せもあの日、崩れ去ったのだった。
私の不注意だった。
あの時、どうしてあの子の手を離してしまったのか…。
私が手を離さなければ…。
一歳になったばかりのヨチヨチ歩きのあの子の手を、私は離してしまったのだ。
その直後、私の手から離れたあの子の身体を、大きなトラックが撥ね飛ばしたのだった。
「たっくん!!!!!」
小さなたっくんの体が宙をまった。
私の大事な宝物が、1つこの世から消えた瞬間だった。
あの日から、私は何度願っただろう。
昔、ある人から
「君はとても霊感が強いね。けど、何も見えないのは、君が霊を見たいと思わないからだよ。」
そう、言われた。
元々怖いものが苦手な私にとって、【霊感が強い】ということがとても恐ろしかった。
(絶対に見たいなんて思わない!!)
そのかいあってか、物心ついてからは1度も幽霊なんて見たことがなかった。
そもそも、本当に自分に霊感があるかということすら怪しく思うようになっていた。
いつしか大分時も経ち、私は33歳になった。
結婚もし、3人の可愛い子どもにも恵まれた。
毎日がとても楽しかった。
けれど、そんな幸せもあの日、崩れ去ったのだった。
私の不注意だった。
あの時、どうしてあの子の手を離してしまったのか…。
私が手を離さなければ…。
一歳になったばかりのヨチヨチ歩きのあの子の手を、私は離してしまったのだ。
その直後、私の手から離れたあの子の身体を、大きなトラックが撥ね飛ばしたのだった。
「たっくん!!!!!」
小さなたっくんの体が宙をまった。
私の大事な宝物が、1つこの世から消えた瞬間だった。