オカンとたっくんの心霊事件簿
佐々木さんとシズルさん
自分の朝食の食器を片付け、L字型のソファーに、佐々木さんから離れて私とたっくんが座る。
シズルさんは少し離れたところに立っている。
佐々木さんはちらりと私の方を見たが、テレビのワイドショーが気になるようでそっちに見いっている。
……幽霊も、テレビ見るんだ…。
こうしてみると、佐々木さんは生きてる人間と全然変わらない。
シズルさんだって、普通にしてると生きてる人間とあまり変わらない。
うつむき加減に突っ立ってて、髪で顔が見えないのがちょっと怖いけど…。
「あ、あのぅ……。」
意を決し、話しかけてみる。
『何?』
ニッコリ笑いながら佐々木さんが聞いた。
チラッとシズルさんの方を見ると、佐々木さんの声にピクッと反応したのが分かった。
…分かりやすい人…。
「お二人は、いつからここに…?」
私の問いに、二人同時にうーんと首をひねる。
『いつからだったかなぁ…。確か…ボウズが赤ん坊の時だったような…。』
ボウズ…?
私はたっくんの方を見る。
『違う違う。上のボウズ。』
「えっ…!?そんな前から…!?」
驚く私を尻目に、佐々木さんはニコニコ笑っている。
シズルさんは少し離れたところに立っている。
佐々木さんはちらりと私の方を見たが、テレビのワイドショーが気になるようでそっちに見いっている。
……幽霊も、テレビ見るんだ…。
こうしてみると、佐々木さんは生きてる人間と全然変わらない。
シズルさんだって、普通にしてると生きてる人間とあまり変わらない。
うつむき加減に突っ立ってて、髪で顔が見えないのがちょっと怖いけど…。
「あ、あのぅ……。」
意を決し、話しかけてみる。
『何?』
ニッコリ笑いながら佐々木さんが聞いた。
チラッとシズルさんの方を見ると、佐々木さんの声にピクッと反応したのが分かった。
…分かりやすい人…。
「お二人は、いつからここに…?」
私の問いに、二人同時にうーんと首をひねる。
『いつからだったかなぁ…。確か…ボウズが赤ん坊の時だったような…。』
ボウズ…?
私はたっくんの方を見る。
『違う違う。上のボウズ。』
「えっ…!?そんな前から…!?」
驚く私を尻目に、佐々木さんはニコニコ笑っている。