死神さんのお仕事
「芽衣さん。
そろそろお時間です・・・・・」

私がそう伝えると、芽衣は親に

抱きつき、

「じゃあ、またね。」

と言って姿を消した。

芽衣の親はまだ呆然としたまま

床に座り込んでいる。

「芽衣さん、満足しましたか?」

私が尋ねると、芽衣は、

「うんっ!」

と返事をしたので、

「では参りましょう。」

と言って、芽衣の手を握り、

私とルイは天へと

芽衣を連れて行った。

今回は割と幸せな家庭だったの

ではないか・・・・・?

という私の考えはすぐに打ち砕かれる。

「もう芽衣はいないんだし、
あんたといる意味なんかない!
だいたい面倒な子育ても全部私に
任せて・・・・・」

「お前こそ・・・・・」

病室から芽衣の両親の言い争う声が

聞こえる。
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