死神さんのお仕事
「・・・」

私とルイは無言で米森さんが

落ちていくのを眺めた。

こういうのには慣れている。

もっとひどい死に方をした人も

たくさん見てきた。

「ねぇ、ルイ。」

「なんだ?」

「もし、私が死神でなかったら、
こういう風に冷静には米森さんの
こと見れていないのかな?」

私が尋ねると、ルイは、

「くだらねぇこと考えるな。
俺達ね仕事は死を伝え、天まで送ることだけだ。
余計な感情は必要ない、そうだろ?」
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