死神さんのお仕事
何分か待つと、芽衣の魂が抜けていく

のが分かった。

もちろん他の人達には見えないが。

魂はくるくると回り、生前と同じ形、

つまり芽衣の姿になった。

「あれ・・・・・? 私・・・・・?」

芽衣が驚いたように、自分の透けている

身体を見ている。

「ほら、戸惑ってるじゃねぇか。
説明してやれ。」

ルイにそう促され、私は芽衣の方へと

歩いた。

「芽衣さんですよね・・・・・?」

なるべく優しく尋ねる。

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